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「狭心症」と「心筋梗塞」

 日本人の死亡原因は、「がん」がトップ、第2位が「心臓病」で、その約半分が心筋梗塞や狭心症です。近年は、働き盛りの30〜40歳代で発症する人も増えていますし、女優の天海祐希さんの入院で注目が集まりました。血圧の変動しやすい冬に多いのですが、汗をかきやすい夏に入院する人も冬の6〜7割あり、夏場も油断できません。

(1)虚血性心疾患とは?

 心臓には3本の動脈(冠動脈)が張り巡らされていますが、その血管が狭くなったり、詰まったりすると、心臓は「虚血」つまり血液不足の状態となります。この状態を「虚血性心疾患」と呼び、狭心症と心筋梗塞があります。冠動脈 が細くなり(狭窄)心筋が一時的に酸素不足に陥るのが狭心症で、冠動脈が完全に詰まってしまう(閉塞)のが心筋梗塞です。

(2)虚血性心疾患の症状は?

 心筋梗塞の主な症状は、胸や上半身の激しい痛みで、胸が締め付けられたり強い圧迫感を覚えたり、首や背中、腹部に痛みを感じることもあります。その他、冷や汗、吐き気、呼吸困難を訴えることもあります。狭心症も似たような症 状がありますが、痛みが数分から10分以内で収まります。心筋梗塞の場合、通常痛みが15分以上続きますし、狭くなった冠動脈を広げるニトログリセリンという薬を3回ほど服用しても痛みが治まらない場合などは急いで救急車を呼び、専門医のいる施設へ行く必要があります。
 ただ、痛みのない「無症候性心筋梗塞」もあり、糖尿病を患っている方に多く、原因不明の吐き気やだるさがあるときには、虚血性心疾患も疑ってください。

(3)虚血性心疾患の予防は?

 虚血性心疾患の危険因子は、高血圧、高脂血症、肥満、喫煙、ストレス過多などです。塩分、糖分、脂肪分およびアルコールの過剰摂取を避け、適度な運動と十分な休養を心がけましょう。心臓病でも、先月号にある脳卒中予防 10カ条がほぼそのままあてはまりますので、ぜひもう一度ご覧ください。また、虚血性心疾患になりやすいか右表で、チェックしてみてください。
〇が5個以下:心臓病のリスクは少ない。
〇が11個以上:虚血性心疾患になる危 険性大。食生活や運動にも注意。心臓病の検査を受けましょう。
次回は、慢性閉塞性肺疾患(COPD) についてお話します。



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