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がんの予防と緩和ケア

  日本では、2人に1人が「がん」になり、3人に1人が「がん」で亡くなっています。実際に私の父や伯父もがんで亡くなりましたし、身近な方ががんで闘病中や亡くなった方も多いと思います。具体的な数字をみると、2011年にがんで亡くなった人は約36万人で、死亡総数の28.5%を占めています。1981年に脳卒中を抜いて死因のトップになって以来増え続けています。がんは一種の「老化」ですので、がん急増の原因は日本で急速に進行する高齢化です。例えば禁煙や子宮頚癌ワクチンなどで、がんは予防可能な部分もあり、また早期発見のためのがん検診がとても大事です。今回は、個々のがんの診断や治療ではなく、予防と緩和ケアについてお話しします。

(1)がんの予防

  がんの予防に関して様々な情報が氾濫しています。国立がん研究センターがん予防検診研究センターが、科学的根拠に基づく日本人のためのがん予防法(2013年4月改訂)を公表しています。まず第一に禁煙をとり上げている点が重要で、今までの生活習慣病のための食事運動療法と共通する部分も多いです。
[1]禁煙:たばこを吸う人は禁煙。吸わない人も、他人のたばこの煙を可能な限り避ける。
[2]飲酒:適度な飲酒。具体的には、日本酒換算で1日1合(ビールで大瓶1本)程度以内。飲まない人は無理に飲まない。
[3]食事:野菜(少なくとも1日350g)・果物をとるようにする。例えば、野菜は毎食、果物は毎日。塩蔵食品・塩分の摂取は最小限。具体的には、食塩として男性1日9g未満、女性7.5g未満。熱い飲食物は最小限。
[4]身体活動:定期的な運動の継続。例えば、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動、週に1回程度は活発な運動。
[5]体形:成人期での体重を維持(太り過ぎない、痩せ過ぎない)。
[6]感染:肝炎ウイルス感染の有無を知り、その治療(感染者)や予防(未感染者)の措置をとる。

(2)がんの緩和ケア

  がん患者さんは、がん自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。「緩和ケア」は、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛を和らげるためのケアです。具体的には、次のようなことです。医療用麻薬などで痛みや、そのほかの苦痛となる症状を緩和する。生命を重んじ、自然な流れの中での死を尊重する。死を早めることも、いたずらに遅らせることもしない。死が訪れるまで、患者さんが自分らしく生きていけるように支える。患者さんの治療時から、患者さんと死別した後も、ご家族を支える。患者さんやご家族に、心のカウンセリングを含めたさまざまなケアをチームで行う。生活の質(クオリティ オブ ライフ:QOL)を向上させ、前向きに生きるちからを支える。がん治療の初期段階から、外科手術、化学療法、放射線療法などと連携しながら、緩和ケアを行う。
  「緩和ケア」は、治療中の病院でも緩和ケア病棟やホスピスでも、自宅でも受けられます。主治医や地域のがん相談支援センターに尋ねてみてください。がん対策推進基本計画により、全国で医療関係者に対する緩和ケア研修会が開催されていて、私も一昨年に研修を受けました。

  昨年1月より13回にわたって書いてきましたが、今回で最終です。反響も多く、いい経験をさせていただき、読者の皆様や編集室に感謝申し上げます。

今までの記事は、「健康ワンポイントアドバイス」に掲載されていますので、ご覧ください。



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